天然に産出する磁石として磁鉄鉱という石があります。
黒い鉱物で、読みは磁鉄鉱(じてっこう)です。
磁石に引き寄せられる、珍しい鉱物で天然の磁石として、古くから歴史に登場しています。
すなばなどで集める、「砂鉄」は、岩石中の磁鉄鉱が風化し、分離したものです。
思い出してみれば、砂鉄は、すなばの砂よりも黒いですね。
磁鉄鉱は正八面体であることが多いので(12面体のものもあります)、虫眼鏡などで砂鉄を観察してみると、粒が砂とは違うものであることが確認できると思います。
「天然の磁石」と言いましたが、全てがその力を発揮しているわけではなく、多くの場合眠っています。
ただ、磁鉄鉱の中に、磁石の力を持っているものがあるのです。
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針にじしゃくをつけておくと、針自体がやがてじしゃくになって行く、という実験を小学生の理科でやったかと思いますが、このように、磁鉄鉱もその力を発現させたものが天然で存在したのです。
それが方位磁針として用いられるようになったのは、12世紀より以前の話で、中国では、諸葛孔明も物語の中で利用しています。
天然で磁力を持った理由としては、落雷による電流であろうと推測されています。
地球の磁場が逆転している!そんな話を聞いたことがありませんか?古地磁気学という学問によると、地磁気の逆転は、過去360万年で11回起こったことがわかっているようです。
地球の歴史的にみると、平均して100万年に1.5回の割合で発生していると考えられますが、その割合はかなり不規則なようです。
たとえば、恐竜がいたとされる白亜紀には、1千万年以上にわたって磁場の逆転が起こらなかったのではないかと推測されています。
もちろん、地球が磁石になる仕組みもはっきりとはわかっていないのですから、磁場が逆転する現象の理由についても、わかってはいません。
それでも、研究者の多くは、そもそものダイナモ理論にのせて、逆転についても考えているようです。
磁石である地球の極が逆を向いてしまうという現象は、通常数一万年くらいをかけて進行していくようです。
進行の過程は、地球の磁石の力がだんだんと弱くなり、磁場の強度は普段の 1/10 以下になってしまい、磁石の力が守ってくれていた、宇宙線を防げなくなり、生命に、壊滅的な被害をもたらす、というものです。
実際に、この150年くらいの間に、地球の磁石の力はとても弱くなっていて、現在も減少を続けています